
Worlds and World's end -ワールズ・エンド・ワールズエンド-
Worlds and World's end -ワールズ・エンド・ワールズエンド-
平坦な学園生活。変わらない日常。変えたのは、明けない “夜” の訪れだった――。 変わらないものと、ずっとそう……思っていた。 毎朝、似たような時間に似たような場所を往復して。 試験の結果や、クラスの中の人間関係、気になるあの子のことを気にしてみたりとか。 たとえば、そんな日常。代わり映えしない学園生活。 八代拓海は、日常が約束されたものだと信じていた。 町を騒がす通り魔事件。終末を謳った宗教法人。 世間の関心は節操なく、瞬く内に流れ去る。 なぜならそれらは結局、他人事でしかないのだと……誰もがそう思い込んでいるから。 和泉宗一は、自分もまたその例外ではないと信じていた。 世界の中心からは遠く隔たる、とある地方の片田舎。 一度は捨てたつもりで、そこを出てきたはずなのに。 けれどしがらみだけは断ち切れず、今もこうして残り続ける。 三村祐二は、帰るべき場所のあることを信じていた。 “退屈な” 日常――。 “終わらない” 日常――。 そこにあるのは、変わらない明日への絶対的な信頼だ。 けれど、それがもし仮に……単なる独り善がりの、盲信に過ぎないのだとしたら? 変わらぬ明日の訪れを、信じられなくなってくる君に。 誰かはひょっとすると、こんなふうに答えるのかもしれない。 「大丈夫、安心して。明けない夜がないように、朝は必ず訪れるの」 そして、きっとそれは守られるだろう。 世界がいまだ、約束された日常の中に留まり続けている、その限りは――。




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